日本酒コンサルティングとは?
日本酒を取り巻く環境と課題とは?
国税庁の統計データ(「酒類課税数量の推移(国税局分及び税関分の合計」)によれば、日本酒の出荷量(売上高)が減少していることは明らかです。
日本国内では少子化、若者のアルコール離れ、ヘビーユーザーの高齢化により消費量が減少、インバウンド需要や海外への輸出はのびているものの、まだまだ大きな市場とはいえないのも確かです。日本酒を取り巻く環境は厳しいといわざる得ません。
また、日本国内のレストラン・居酒屋等の飲食業、ホテル・旅館等の宿泊業において、日本酒を取り扱うことが現実問題として難しいという諸事情もあります。例えばこれまでにご相談いただいたものを例に挙げると以下のような事情があります。
- 日本酒の知識のある人が少なく、どんなメニュー構成・仕入れ・サービスを行うとよいかがわからない
- 日本酒毎に適切な管理の仕方があるものの、各日本酒について知識が不足しており味わい・品質を知らずに落としてしまう
- ワインソムリエはいるが、日本酒は詳しくない
- 宿泊業界においては飲料部から宿泊やウェディング、営業など他の部署への異動が多く専門知識・経験が育ちにくい
- 新卒専門学校卒の入社も多いため、ほとんど自分自身が飲んだり、食べたりしたことのない人が多い
- 飲食店の場合、アルバイトが多く、いつも決まった人がサービスできない
- 飲食・宿泊業全般で職率が高く、専門人材が定着しにくい
- 旅館の場合、布団の上げ下げなどを含む様々な仕事とあわせて料理の給仕をするというパターンも多く、飲食のサービスに特化したことを徹底させるのが難しい
日本酒コンサルティングとは?
このように日本酒を取り巻く環境は厳しい状況ではあるものの、日本酒を愛する方が多いのも、日本酒への興味・好奇心が強い海外の方が増えているのも事実です。私達の経験からいえば、日本酒を上手に取り扱うことで、認知・ブランディングを高めること、売上・利益を高めることは十分に可能なことと言えます。
では、日本酒を扱ううえで、どのようなことに気をつけるといいのでしょうか?それにはまず、人事異動や、人が定着しないこと、また詳しくない人がサービスすることを前提としたうえでオペレーションを作り込むということです。
以下はあくまで日本酒コンサルティングの一つの例ですが、以下のような流れで実施してまいりました。
- お客様を踏まえ、そのホテルの特色をどのようなメニューにするかを検討
- 地域性なのか、高級ラインなのか、手軽に楽しめるなのか、種類がたくさんあるか等
- 具体的な日本酒の選定と、変更のタイミングを決定
- 定番酒を1年に1回、季節のお酒を年に4回変更。なかなかお酒が出にくいので変化しにくい2回火入れを中心に定番酒
- 本醸造・純米・吟醸酒・大吟醸をバランスよくいれる
(地域が重ならないように、冷酒・お燗に対応できるもの等) - 季節酒には一部生酒や珍しいものも入れる
- オペレーションができるよう、マネージャーとメンバーむけに日本酒のトレーニングを行う(2~3回)
- 最低限の用語知識・日本酒の特徴・食事とのマリアージュ・お燗・保存方法等(ここでのポイントは、キーパーソンをつくること。その人が異動、退職してもノウハウが残る仕組みが必要)
- 経験が浅い人でも売れるトークと品質管理を行う
- 開栓した日を記入、分類ごとに一目でわかるよう小さなシールをはる等
- 酒の一言トークマニュアル等
私たちの強みは?
- 日本全国に築き上げた日本酒ネットワーク(100を超える蔵元や酒サムライ)で、希少なお酒からコネクションがなければ取り扱うことが難しいお酒の仕入れができること
- そもそもの日本酒の知識
- 日本酒トレーニング、日本酒コンサルティング経験
- 20年以上続く日本酒女子会はじめとした様々な日本酒イベント企画経験、そして、その経験にもとづくお客様に寄り添った各種ご提案
- シンガポールやバリ島、フィリピンといった海外での日本酒販促実績 など
以上のような日本酒に関する知識、経験をもとにお客様の課題にともに取り組ませていただいております。
日本酒コンサルタント
清永真理子 Kiyonaga Mariko
株式会社WABI 代表取締役社長
- 5代目酒サムライ*
- SSI 認定 利き酒師
- 四季折々の日本酒を女性たちが楽しむ会『Four Seasons』主宰。
- 東京を拠点に「日本酒のプロ」として活躍中。
*【酒サムライとは】 1年に1度世界で日本酒の普及に尽力をした人のみが日本酒造組合青年部から叙任される称号。数々の有名料理店オーナー・著名文化人などが叙任。現在世界で約100名のみ。
プロフィール
1969年1月生まれ。福岡県直方市出身。新卒で(株)リクルートに入社。「Bing」「とらばーゆ」を経験後、「TOWN WORK」の立ち上げ、「AB-ROAD」「ISIZEキレイ」などの販促媒体に従事。その後、人材斡旋業に携わるため、リクルート人材センター(現(株)リクルートキャリア)に転籍。
23年間、一貫して営業畑を歩み、MVP(優秀営業賞)12回、準MVP23回、営業マネージャーとしてMVG(優秀グループ賞)を5回受賞など、社内外から高い評価を得る。
リクルート時代に業務で出会った日本酒の世界に魅了され、サラリーマンの傍ら、20年以上前から、蔵元を囲み日本酒と食事をマリアージュし、日本酒の知識を学びながら体験するいうイベントを多く企画開催。
中でも、2019年に20年目をむかえた女性だけの会は、年4回の定期開催で会員数1,000人、延べ参加者数6,000人を超え、多くの蔵元も注目する一大コミュニティへと発展。またシンガポールに約1年間在住経験あり。現地で主催した日本酒イベントは、非常に消費者の支持を得た。
女性マーケットに早くから注目し活動し続けたことが、日本酒業界に大きく貢献したと認められ2010年には「5代目酒サムライ」を叙任。世界で約100名のアンバサダーの1人として活躍している。
帰国後、2016年「日本酒を多くの人に」をコンセプトに日本酒PR・マーケティング業務を行う「株式会社WABI International」を設立。23年間の営業経験・シンガポール在住経験を強みに、日本酒を活用して売り上げを伸ばすコンサルタントとして活躍中。
ホテル飲料部門や飲食店へ販売コンサルティング、訪日外国人向けの日本酒の販売促進、日本酒関連イベントの企画・開催など、日本酒を軸に活動の幅を広げている。アジアの海外市場及び消費者に関する知識も踏まえた日本酒のメニュー提案は、外国人観光客にも好評を得ている。
これまでに訪れた蔵元は100を超え、毎年300種以上の日本酒を呑む。
「日本酒は美味しく・楽しく・美しく呑む」を信条に、日々精進している。
日本酒コンサルティング事例 ~ 大手老舗ホテル ~
実際に、当社がお手伝いさせていただいているG社様を例にとり、業界の問題、G社様が抱えていた問題・課題、解決のための取り組みをご紹介させていただきます。
1. 宿泊業界を取り巻く環境と課題とは?
ホテル業界を取り巻く外部環境は、非常に変化が多く、競争も激化しています。そのようなホテル業界にあって、各社が抱える「課題」とはどのようなものでしょうか?
2. G社様の課題、および、ご提案内容
3. 現状把握、および、活動骨子の作成
4. 実際のお取り組み内容
5. 成果
6. G社様の今後の展開について
お取り組みの様子
日本酒メニュー改善
研修の様子
酒蔵ツアーの様子
日本酒イベントの様子
お問い合わせ
当ページをご覧いただき、ありがとうございます。
上記の事例は、あくまでG社様でのものとなります。
10社あれば10社、それぞれの課題があるものです。
しっかりと御社の現状をおうかがいさせていただいた上で、御社にとって最適なご提案をさせていただきます。
より詳しい情報やお見積り等につきましては、ぜひお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。